患者様の悩み・施術内容
患者様
- 60代・男性
主な症状
- 腰痛(ぎっくり腰)
来院までの経過
患者様は、来院の約1週間前に庭の草取りをしていた際、突然腰に強い痛みを感じました。いわゆる「ぎっくり腰」の状態となり、その後も腰を動かすたびに痛みが続いていました。
特に前かがみや立ち上がる動作で痛みが強く、日常生活にも支障が出ていました。時間の経過とともに多少は動けるようになったものの、痛みが残っていたため来院されました。
初回の問診では、痛みが始まった状況や現在の症状、痛みが出る動作などを詳しく確認しました。また、腰だけではなく全身の状態も確認し、身体全体のバランスを評価したうえで施術方針を決定しました。
触診では腰周囲の筋肉の緊張や身体全体の状態を確認し、血流の滞りが腰部の回復を妨げている可能性を考慮しました。
当院では、患部だけを施術するのではなく、身体全体の状態を確認しながら、その方に合わせた施術を行っています。
今回の症例では、東洋医学的な考え方に基づき**行血(血液循環を整えることを目的とした施術)**を中心に施術を行いました。
症状の情報
腰痛(ぎっくり腰)について
■ 腰痛(ぎっくり腰)とは
ぎっくり腰は正式な病名ではなく、急激に腰へ強い痛みが現れる状態の総称です。医学的には「急性腰痛」と呼ばれることが多く、重い物を持ち上げたときだけでなく、草取りや掃除、洗顔、くしゃみなど日常生活の何気ない動作をきっかけに起こることがあります。
発症直後は立ち上がることや歩行が困難になるほど痛みが強くなる場合がありますが、多くは神経の障害を伴わない「非特異的腰痛」に分類されます。画像検査で明らかな異常が見つからないケースも少なくありません。
国内外の腰痛診療ガイドラインでは、発熱、外傷、がんの既往、下肢の強いしびれや筋力低下、排尿・排便障害などの危険な症状(レッドフラッグ)がない場合、多くの急性腰痛は保存的な治療で経過を見ることが推奨されています。
一方で、強いしびれや足に力が入らない、発熱を伴う腰痛などがある場合は、重大な病気が隠れている可能性もあるため、速やかに医療機関を受診することが重要です。
急性腰痛は適切な対応を行いながら日常生活を少しずつ再開することで改善していくことが多く、必要に応じて医療機関や施術機関で身体の状態を確認してもらうことも選択肢の一つになります。
■ 腰痛(ぎっくり腰)の症状原因
急性腰痛は、一つの原因だけで起こるわけではなく、複数の要因が重なって発症すると考えられています。
草取りのように長時間中腰の姿勢を続ける作業では、腰や背中の筋肉へ持続的な負担がかかります。同じ姿勢が続くことで筋肉が疲労し、腰椎や骨盤周囲の組織にストレスが蓄積します。その状態で身体をひねったり立ち上がったりすると、急激な痛みが生じることがあります。
また、加齢に伴って筋力や柔軟性が低下すると、身体への負担を十分に分散できなくなり、腰への負荷が集中しやすくなることがあります。
さらに、運動不足や睡眠不足、疲労の蓄積なども身体の回復力に影響し、腰痛の発症リスクを高める可能性があるとされています。
一方で、画像検査で異常が見つからなくても痛みが生じることは珍しくありません。そのため、腰だけを見るのではなく、身体全体の動きや筋肉の緊張、日常生活の状況などを総合的に評価することが大切です。
原因を正しく把握し、それぞれの状態に応じた対応を行うことが、再発予防にもつながります。
■ 腰痛(ぎっくり腰)のときにやってはいけないこと
ぎっくり腰になった際には、「できるだけ安静にして寝ていた方がよい」と考えられることがありますが、現在の腰痛診療ガイドラインでは、長期間の安静は回復を遅らせる可能性があるとされています。
痛みが非常に強い初期には無理をする必要はありませんが、痛みが許す範囲で日常生活を少しずつ再開することが推奨されています。
また、痛みを我慢して重い荷物を持ったり、急激に身体をひねったり、無理なストレッチを行うことは症状を悪化させる可能性があります。
自己判断で強く揉んだり、痛みを我慢して激しい運動を行うことも避けた方がよいでしょう。
さらに、足のしびれが急速に悪化する、排尿や排便がしにくくなる、発熱を伴う、転倒などの強い外傷後に腰痛が出現した場合は、一般的なぎっくり腰ではない可能性もあります。このような症状がある場合は、施術よりも医療機関での診察を優先してください。
回復期には、無理のない範囲で身体を動かしながら徐々に活動量を戻していくことが、日常生活への早期復帰につながると考えられています。
治療結果と経過
初回の施術では、問診と触診によって身体全体の状態を確認したうえで、東洋医学的な考え方に基づく行血を目的とした施術を行いました。
施術後、大きな問題なく終了し、ご自宅では腰へ過度な負担をかけないよう生活上の注意点についてお伝えしました。
患者様からは翌日には痛みがほとんど気にならなくなったとの経過をご報告いただきました。
その後、2回目の施術を行い、腰の状態や動作を確認したところ、日常生活で支障となる痛みはみられなくなりました。
今回の症例では、2回の施術で症状の改善が確認され、施術を終了しました。
なお、症状の改善経過には個人差があり、すべての方が同様の経過をたどるわけではありません。症状の程度や原因、生活環境などによって必要な施術回数や改善までの期間は異なります。
担当者からのメッセージ
ぎっくり腰は、重い荷物を持ったときだけではなく、今回のような草取りや掃除など、日常生活の何気ない動作でも起こることがあります。
腰だけに原因があるとは限らず、身体全体の疲労や筋肉の緊張、日頃の生活習慣などが影響している場合もあります。
当院では、痛みがある部位だけを施術するのではなく、問診や触診を通して身体全体の状態を確認し、一人ひとりに合わせた施術を心掛けています。
急な腰痛でお困りの方や、なかなか改善せず不安を感じている方は、一人で悩まずお気軽にご相談ください。症状の状態を丁寧に確認し、必要に応じて適切な対応をご提案いたします。
※本症例は患者様ご本人の経過であり、施術による効果には個人差があります。また、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。






