50代男性|6年前から続く慢性的な腰痛が仕事をきっかけに再発
患者様のお悩み・施術内容
今回ご紹介するのは、6年ほど前から慢性的な腰痛に悩まれていた50代男性の症例です。
患者様は、普段は仕事に支障がない程度まで症状が落ち着いているものの、仕事で腰へ負担がかかると何度も痛みを繰り返していました。特に再発した際は強い腰痛となり、腰を動かすたびに痛みが強くなり、物を持ち上げる動作や歩行もつらい状態になるとのことでした。
今回は、腰をひねったことをきっかけに腰痛が再発し、日常生活にも支障が出始めたため来院されました。
当院ではまず詳しくお話を伺い、痛みが現れた経緯や過去の再発状況、現在困っている動作を確認しました。そのうえで身体の状態を確認し、腰周囲の血流や筋肉の状態を考慮しながら施術を行いました。
今回の施術では、腰周囲の循環を促すことを目的とした鍼灸施術を実施しました。
症状の情報
腰痛について
・腰痛とは
腰痛とは、腰のあたりに痛みや重だるさ、不快感などが生じる状態の総称です。日本では非常に多くの方が経験する症状の一つであり、厚生労働省の国民生活基礎調査でも、男女ともに自覚症状として上位に挙げられています。
腰痛には、骨折や感染症、悪性腫瘍など明らかな原因が確認できるものもありますが、多くは画像検査を行っても痛みの原因を特定できない「非特異的腰痛」に分類されます。こうした腰痛では、筋肉や靱帯への負担、身体の使い方、長時間同じ姿勢を続けることなど、さまざまな要因が関係すると考えられています。
症状は人によって異なり、「腰が重い」「前かがみになると痛い」「立ち上がる時につらい」「歩くと痛みが増す」などさまざまです。また、一度改善しても、同じような生活習慣や身体への負担が続くことで再発を繰り返す方も少なくありません。
腰痛が長引く場合や、痛みを繰り返している場合には、痛みのある部分だけでなく、身体全体の状態や生活習慣も含めて確認することが大切です。
・腰痛の症状原因
腰痛は一つの原因だけで起こるものではなく、複数の要因が重なって発症すると考えられています。
代表的な要因としては、重い物を持つ作業や腰を繰り返しひねる動作、長時間の立ち仕事や座り仕事などによって腰周囲の筋肉へ負担が蓄積することが挙げられます。また、運動不足による筋力低下や柔軟性の低下も腰への負担を大きくする要因の一つです。
さらに、同じ姿勢を長時間続けることで筋肉の緊張が続き、局所の血流が低下すると、筋肉の疲労回復が十分に行われず、痛みやこわばりが現れることがあります。
慢性的な腰痛では、痛みが落ち着いても身体への負担が改善されていない場合、仕事や日常生活のきっかけで再発することも少なくありません。
一方で、腰痛の中には骨折、感染症、悪性腫瘍、大動脈疾患など重篤な病気が隠れていることもあります。発熱を伴う場合、転倒など強い外傷後の痛み、下肢の著しい筋力低下や排尿・排便障害などがある場合には、速やかに医療機関を受診することが推奨されています。
・腰痛のときにやってはいけないこと
腰痛が強く出ている時期には、無理に身体を動かしたり、痛みを我慢して重い物を持ち続けたりすることは避けましょう。特に痛みが強くなる動作を繰り返すと、症状が悪化する場合があります。
一方で、近年の診療ガイドラインでは、特別な病気が疑われない腰痛では、必要以上の長期間安静は推奨されていません。痛みが許す範囲で日常生活を続けることは、回復を妨げないとされています。
また、自己判断で強いストレッチや激しい運動を行うことも注意が必要です。急性期は炎症や筋肉への負担が残っていることがあるため、無理な運動が症状を悪化させる可能性があります。
腰痛を繰り返している場合は、その場しのぎで痛みだけに対処するのではなく、再発しやすい動作や生活習慣を見直すことも重要です。
痛みが長期間続く場合や、症状が徐々に悪化する場合、足のしびれや力が入りにくい症状を伴う場合には、医療機関で詳しい検査を受けることが勧められます。
治療結果と経過
初回来院時は、腰を動かすだけで痛みが強くなり、歩行や物を持つ動作にも負担が生じていました。
施術では、腰周囲の循環を促すことを目的として施術を実施しました。
1回目の施術後には、患者様ご本人から腰痛の軽減がみられたとのお話がありました。
2回目の施術後には、初回よりもさらに症状が軽くなり、腰を動かした際の痛みも著しく軽減しました。
その後も身体の状態を確認しながら施術を継続し、6回目の施術時には症状が改善し、治療を終了しました。
※施術結果には個人差があり、すべての方に同様の経過や結果を保証するものではありません。
担当者からのメッセージ
慢性的な腰痛は、一度落ち着いても仕事や日常生活で腰に負担がかかることで再発を繰り返すことがあります。
特に、「仕事をすると毎回痛くなる」「何年も同じ腰痛を繰り返している」という方は、痛みが強くなってから受診するケースも少なくありません。
腰痛にはさまざまな原因があり、中には医療機関での検査や治療が必要な場合もあります。そのため、当院ではまず症状の経過や身体の状態を丁寧に確認し、医療機関での受診が望ましいと考えられる場合には、その旨をご案内しています。
今回の症例では、腰周囲の循環を促すことを目的に施術を行い、患者様の経過に合わせながら継続的に施術を実施しました。
腰痛を繰り返している方や、仕事中の動作で腰に負担を感じている方は、一人で悩まず早めにご相談ください。当院では、お一人おひとりの状態を丁寧に確認し、安心して施術を受けていただけるよう努めています。






