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**「食べすぎ・飲みすぎ」で胃が疲れた時のツボケア

—— 東洋医学が考える“胃の回復法”とは ——**

年末年始の会食、仕事の打ち上げ、週末の飲み会。
つい楽しくなって「食べすぎた…」「飲みすぎて胃が重い…」という経験は、誰にでもあるものです。

しかし、食べすぎ・飲みすぎによる胃の疲れを放置すると、
翌日以降の だるさ・集中力低下・むくみ・頭重感 にもつながることがあります。

東洋医学では、こうした胃の疲れを
脾胃(ひい)の弱り” と考え、早めのケアがとても大切だと重視します。

この記事では、
ご自宅でできるツボケアから、東洋医学的な胃の回復法、
そして鍼灸でできるサポートまで詳しく解説します。


食べすぎ・飲みすぎで起こる身体の変化

暴飲暴食が続くと、胃だけでなく身体全体に影響が広がります。

● ① 胃が重くなる

みぞおちの張り・ムカつき・食欲不振など、
通常より「消化に時間がかかっている状態」です。

● ② 身体がだるくなる

東洋医学では、食べたものから作られる“気(エネルギー)”が不足すると
眠気・倦怠感 が出やすくなると考えます。

● ③ お腹の張りやガス

胃腸の動きが低下すると、ガスが滞りやすくなり、張りや痛みが出ます。

● ④ 口のねばつき・口臭

食べすぎや飲みすぎは消化機能に負担をかけ、
余分な湿(しつ)が口臭につながることもあります。

「胃だけの問題ではない」というのが東洋医学の特徴です。


東洋医学では“脾胃”をどう捉える?

東洋医学では、胃腸は 脾(ひ)と胃 の働きとして捉えます。

  • 胃:受け取って消化する場所
  • 脾:消化したものを全身のエネルギーに変える場所

食べすぎ・飲みすぎが続くと、この脾胃に負担がかかり
全身のエネルギー循環が落ちるため、

  • 疲れが取れない
  • 身体が重い
  • やる気が出ない
  • むくみやすい

などの“全身症状”が出やすくなります。


胃を回復させるための3つのポイント

東洋医学的に胃を整えるためには、次の3つがとても大切です。

胃の流れを良くする(気を巡らせる)

胃に滞りがあるとムカムカや張りが起きます。

胃を温める(冷えを取る)

アルコール・冷たい飲み物は胃を冷やし、働きを鈍らせます。

自律神経を落ち着かせる

暴飲暴食後は交感神経が過剰に働き、消化がしにくくなります。

この3つを同時に整えられるのが、
自宅でもできる“ツボケア”です。


胃の疲れに効果的なツボ3つ

ここでは、専門家の私が実際に施術でも使用する
“胃の回復に強いツボ”を紹介します。


中脘(ちゅうかん)

場所: おへそから指5本ぶん上。
効果: 胃のムカムカ、張り、食欲不振に最適。
精神的なストレスによる胃の不調にも使います。

→ ゆっくり息を吐きながら、30秒ほど優しく押しましょう。


足三里(あしさんり)

場所: 膝のお皿の外側・下あたり。
効果: 胃腸全体の回復・だるさ・むくみ・疲労感に。

「足三里は万病を治す」と昔から言われるほど、
胃腸ケアの王様のツボです。

→ 指で押す以外に、カイロで温めても◎。


太白(たいはく)

場所: 足の内側・親指側の土踏まず寄り。
効果: 食べすぎのだるさ・下痢・胃の弱りに。

脾の働きを強く助けるツボなので、
甘いものを食べすぎた時にも使えます。


自宅でできる胃の回復セルフケア

ツボと一緒に行うとより効果が高い方法を紹介します。


● ① 温かい白湯を少量ずつ飲む

冷たい飲み物を避けるだけで胃の負担は大きく減ります。


● ② みぞおち〜おへその上を温める

湯たんぽ・カイロでじんわり温めると、消化の流れがスムーズに。


● ③ 夜は胃に優しい夕食にする

おすすめは
・お粥
・具材少なめの味噌汁
・煮物
など“温かくてやさしい食事”。


● ④ ゆっくり入浴してリラックス

自律神経が整い、胃の働きが回復しやすくなります。


鍼灸でできる胃のケアとは?

当院では、胃が弱った状態の方に対して次のような施術を行います。

  • みぞおちの緊張をゆるめる
  • 胃腸を温める施術
  • 自律神経の調整
  • 首・背中のこわばりを緩め、胃の血流改善
  • 脾胃の働きを整えるツボを使用

特に、食べすぎ・飲みすぎが続く方は
背中の張りやストレス反応が強いことが多いため、
全身の巡りを整えながら胃を回復させる施術を行います。

「次の日に胃が軽くなった」
「だるさが取れた」
「食欲が正常に戻った」

といったお声をいただくことが多い施術です。


胃が疲れやすい人の共通点

同じ量を食べても、胃が疲れやすい方には特徴があります。

  • 冷たい物をよく飲む
  • 早食いが多い
  • ストレスで胃が張る
  • 甘い物やパンが好き
  • 寝不足が続く
  • 日中の疲れが強い
  • そもそも胃腸が弱い体質

こうした要因が重なると、
少しの飲食でも胃に負担がかかりやすくなります。


「最近、胃が疲れやすい…」と感じたら

食べすぎ飲みすぎは“誰にでもあること”ですが、
回復力や体質には大きな個人差があります。

・会食が続いてしんどい
・胃もたれが治りにくい
・気持ち悪さが常に残る
・だるさが一日中続く
・胃下垂気味で弱りやすい

こうしたお悩みがある方は、
胃の働きを整える鍼灸が助けになる場合があります。

暴飲暴食が増えるこの時期、
ぜひ早めのケアで身体を整えていきましょう。