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寒暖差疲労とは?2月の肩こり・頭痛が悪化する理由

2月になると、「肩こりがいつもより強い」「頭痛が頻繁に出る」「朝から首が重い」といったご相談が増えてきます。
風邪をひいたわけではない。検査でも大きな異常はない。それでもつらい――。

その背景にあるのが、寒暖差疲労です。


2月特有の寒暖差と自律神経の関係

2月は一年の中でも寒さのピークを迎える時期ですが、同時に少しずつ春の気配も入り始めます。
日中は日差しが強まり、朝晩との気温差が大きくなる日も少なくありません。さらに、室内は暖房で暖かく、外に出ると冷たい空気にさらされる。この温度差を一日のうちに何度も繰り返しています。

体温を一定に保つために働いているのが自律神経です。

寒いと血管を収縮させ、
暖かいと血管を拡張させる。

この切り替えを繰り返すことで、体は環境に適応しています。しかし寒暖差が大きいと、その調整機能が過剰に働き続けることになります。結果として、自律神経が疲労し、バランスが乱れてしまうのです。

自律神経が乱れると、血流のコントロールが不安定になります。
血流が悪くなると筋肉は硬くなり、酸素や栄養が十分に行き渡らなくなります。

その結果として現れるのが、
・首や肩の強いこり
・後頭部の重い頭痛
・目の奥の痛み
・だるさや疲労感
・眠りの質の低下

これがいわゆる「寒暖差疲労」の正体です。


なぜ首肩が硬くなるのか

寒さを感じると、人は無意識に体を縮こまらせます。肩をすくめ、首をすぼめる姿勢になります。
この状態が続くと、首や肩周囲の筋肉は常に緊張したままになります。

さらに、寒さによる血管収縮が加わることで、筋肉の血流は低下します。
血流が悪くなると老廃物が蓄積し、筋肉の柔軟性が失われていきます。

首や肩は、重たい頭を支えている重要な部位です。
そのため負担が集中しやすく、少しの巡りの低下でも症状が強く出やすいのです。

とくに、

・デスクワークが長い
・スマートフォンを見る時間が多い
・運動習慣が少ない
・冷えやすい体質

といった方は、2月に肩こりや頭痛が悪化しやすい傾向があります。


東洋医学でみる「気血のめぐり」

東洋医学では、身体の不調を「気」「血」「水」の巡りから考えます。

寒さは「収縮」をもたらし、巡りを滞らせます。
巡りが悪くなると、痛みやこりが発生します。

・気の巡りが滞る状態を「気滞」
・血の巡りが悪くなる状態を「瘀血」

と考えます。

気が滞ると血も滞りやすくなります。
血が滞ると、刺すような頭痛や慢性的な肩こりにつながります。

また、寒さは胃腸の働きを弱めることがあります。胃腸は「気血」を生み出す源と考えられています。
その働きが低下すると、巡らせるエネルギーそのものが不足し、回復力が落ちてしまいます。

2月は、
「寒さによる収縮」
「気血の巡りの低下」
「自律神経の疲労」

が重なりやすい時期なのです。


鍼灸で整える理由

鍼灸は、経絡を通して気血の巡りを整える施術です。

首肩だけを局所的に緩めるのではなく、全身のバランスを確認しながら整えていきます。
当院では、問診と触診を重視しています。首肩の状態だけでなく、腹部や足の緊張、冷えの有無などを丁寧に確認します。

代表的なツボとして、

足三里
膝蓋骨のすぐ外側にあるくぼみから、指幅4本下がったところで、すねのふちにあります。
胃腸の働きを整え、気を補う働きがあります。体の土台を支える大切なツボです。

三陰交
内くるぶしの中心から指幅4本上がったところです。骨の後ろのふちを押してみると圧痛があります。
血の巡りを整え、冷えや緊張をやわらげるツボです。

こうしたツボを用いながら、自律神経のバランスを整え、巡りを改善していきます。

施術後には、
「首が軽くなった」
「目の奥の重さが抜けた」
「体が温まった感じがする」
と感じられる方もいらっしゃいます。

鍼灸の目的は、単に痛みを取ることではありません。
寒暖差に負けない体づくりをサポートすることです。


通院の目安

寒暖差疲労による肩こりや頭痛は、長期間の蓄積によって起こることが多いため、1回で完全に整うものではありません。

目安としては、
週1回の施術を3〜4回。

まずは緊張をやわらげ、巡りを回復させる期間が必要です。
症状が落ち着いてきたら、2〜3週に1回のメンテナンス施術へ移行します。

早い段階で整えることで、春先の強い不調を予防しやすくなります。


まとめ

2月の肩こり・頭痛の悪化は、寒暖差による自律神経の疲労と、気血の巡りの低下が大きく関係しています。

・寒さで血流が低下する
・自律神経が乱れる
・気血が滞る

この流れを整えることが、改善への第一歩です。

毎年2月になると不調が強くなる方は、体からのサインかもしれません。
寒暖差に負けない身体づくりを、今から始めていきましょう。