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肩こりが治らない原因とは?鍼灸で改善できるメカニズム

肩こりで悩んでいませんか?

「デスクワークをしていると肩がガチガチに固まる」
「マッサージに行ってもすぐに戻ってしまう」
「慢性的な肩こりで頭痛まで起こる」

肩こりは多くの人が抱える不調のひとつです。厚生労働省の調査でも、女性では不調の自覚症状第1位、男性でも上位にランクインしています。日常生活や仕事に大きな影響を与える肩こりですが、実は“その場しのぎのケア”だけでは根本的に改善しないことが多いのです。

ここでは、肩こりが治らない原因と、鍼灸でできる改善の仕組みをわかりやすく解説します。


肩こりが治らない主な原因

1. 血流不足

肩や首の筋肉は、頭を支えるために常に緊張しています。長時間の同じ姿勢やストレスにより筋肉が硬くなると、血管が圧迫され、血流が悪化します。すると酸素や栄養が行き届かず、疲労物質が溜まり、慢性的なこりや痛みにつながります。

2. 自律神経の乱れ

ストレスや不規則な生活で交感神経が優位になると、常に体が緊張モードになり、肩周囲の筋肉もこわばります。その結果、肩こりだけでなく頭痛・不眠・めまいなどの不定愁訴を伴うことも少なくありません。

3. 内臓の不調

東洋医学では「肩こり=筋肉の問題」だけではなく、胃腸や肝臓などの内臓の疲れが影響すると考えます。特に胃腸の弱りは気血の不足を招き、血流の滞りが肩こりを悪化させます。

4. 姿勢の崩れ

猫背やスマホ首など、不自然な姿勢は首や肩の筋肉に余分な負担をかけます。特にストレートネックは近年急増しており、慢性肩こりの大きな要因です。


鍼灸で肩こりを改善できるメカニズム

血流を改善する

鍼やお灸は筋肉に微細な刺激を与え、血流を促進します。固まった筋肉が緩むことで酸素や栄養が行き渡り、疲労物質の排出もスムーズになります。結果として肩の重だるさが軽減されます。

自律神経を整える

鍼灸には副交感神経を優位にする作用があり、リラックス効果が高いことが知られています。自律神経が整うと、肩の緊張だけでなく不眠や頭痛などの付随症状も改善しやすくなります。

内臓機能をサポート

ツボ刺激を通じて胃腸や肝の働きを高めることで、体全体の「気血」の巡りを良くします。東洋医学的に見ても、全身の調子を整えることで肩こりの根本改善につながります。

即効性と持続性

鍼灸は「一時的に楽になる」だけでなく、体質改善を重視します。回数を重ねることで肩こりが起きにくい体づくりが可能です。


施術の流れ(当院の例)

  1. 問診:生活習慣や体質を丁寧にお聞きします。
  2. 触診・脈診・腹診:肩だけでなく全身の状態を確認します。
  3. 施術:肩周辺のツボ+全身調整を行い、根本から改善を目指します。
  4. 施術後の確認:可動域の変化や肩の軽さを実感していただきます。
  5. セルフケアのアドバイス:自宅でできるツボ押しや姿勢改善法をご提案します。

よく使うツボ(例)

  • 肩井(けんせい):肩の中心部にあり、肩こりの代表的なツボ。
  • 天柱(てんちゅう):首の後ろ、髪の生え際にあるツボ。頭痛や目の疲れにも効果的。
  • 合谷(ごうこく):手の甲にあるツボで、全身の緊張緩和に役立ちます。

※ツボ押しはセルフケアにも使えますが、過度な刺激は逆効果になるため注意が必要です。


通院の目安

肩こりは慢性化している方が多いため、1回で完全に取れることは少ないです。

  • 初期~軽度の場合:週1回×3~10回で改善を実感する方が多い
  • 慢性・重度の場合:週1回を3~6か月、その後は隔週や月1回でメンテナンス

症状の度合いにより異なりますが、定期的に通院することで「こりにくい体質」へと変えていくことが大切です。


当院の特徴

  • 丁寧な問診と全身を見据えた施術
  • 痛みの少ないソフトな鍼
  • 完全予約制でリラックスできる空間
  • JR東福間駅から徒歩5分・駐車場完備
  • 土日・夜21時まで営業、忙しい方も通いやすい

まとめ

肩こりは「肩の筋肉」だけの問題ではなく、血流・自律神経・内臓機能・姿勢など、さまざまな要因が関わっています。そのため一時的なマッサージでは根本改善が難しい場合もあります。

鍼灸は肩のこりを直接緩めるだけでなく、全身のバランスを整えることで「肩こりを繰り返さない体づくり」をサポートします。長年肩こりに悩まされている方は、ぜひ一度ご相談ください。