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「脾虚(なぜか続く食欲不振と膨満感。)東洋医学から見る原因と改善法」

「食事をするとすぐにお腹が張って苦しい」「消化が悪くて下痢が続く」「なぜか食欲がわかない」――こうした症状に心当たりはありませんか?
東洋医学でいう**脾虚(ひきょ)**とは、体のエネルギーを生み出す「脾(消化吸収を担う機能)」が弱っている状態を指します。

脾は食べた物を栄養に変え、全身へ運ぶ役割を担っています。その働きが落ちると、消化器症状にとどまらず、むくみや疲労感、集中力の低下など日常生活のあらゆる場面に影響を及ぼします。


こんなお悩みはありませんか?

  • 食事をするとすぐにお腹が張り、膨満感と腹痛で苦しくなる
  • 消化不良が続き、下痢や軟便が頻発して日常生活に支障をきたしている
  • 食欲不振が長期間続き、体力や気力の低下が著しい
  • 食後に強い眠気が出て、仕事や家事に集中できない
  • むくみや全身の倦怠感が強く、外出や運動を控えてしまう

こうした症状は「加齢のせい」「気のせい」と片付けられてしまうこともあります。しかし病院で「異常なし」と言われても、体が不調を訴えている限り、原因は必ずあります。


脾虚とは?

脾虚は、食べ物を消化・吸収する力が弱まり、体に必要な栄養やエネルギーを十分に生み出せない状態です。症状は多岐にわたります。

  • 食欲不振や少食
  • 消化不良、腹部膨満感、下痢や軟便
  • 倦怠感や集中力の低下
  • 顔色が悪い、むくみや痩せ
  • 食後の強い眠気

つまり「栄養を取り入れても活かせない」状態が続いているのです。これにより、体は常にエネルギー不足となり、元気が出ない、動く気力がわかないといった症状につながります。


脾虚の原因とは?

脾虚は、長年の生活習慣や体質が関わっています。

  • 冷たい飲み物やアイスなどの摂りすぎ
  • 脂っこい食事や甘い物の習慣
  • 過労やストレス、睡眠不足
  • 不規則な食生活や夜更かし
  • 生まれつき胃腸が弱い体質

例えば「真夏でも氷の入った飲み物をよく飲む」「仕事が忙しく夕食が夜遅くなる」「外食やコンビニ食が多い」といった生活を続けると、少しずつ脾の働きが落ちていきます。

また、病気や体調不良をきっかけに消化機能が落ち、そのまま回復せず脾虚が慢性化するケースも少なくありません。


脾虚のときに避けたいこと

改善を妨げる行動を繰り返さないことが大切です。

  • 冷たい飲み物・生ものの摂りすぎ
  • 脂っこい揚げ物や甘いお菓子の多食
  • 夜更かしや不規則な生活
  • 食後すぐの激しい運動

これらはすべて脾に負担をかけ、膨満感や下痢を悪化させます。まずは「温かい食事」「規則正しい生活」「無理のない運動」を心がけることが、施術と同じくらい大切です。


当院での施術方針

当院では、鍼とお灸を使ったやさしい施術で脾の働きを整えます。

  • 丁寧な問診と検査で原因を特定
  • 東洋医学と西洋医学の両面からアプローチ
  • 痛みの少ない鍼、心地よい温かさのお灸
  • 横向きでも受けられる安心施術
  • 体質改善を目指し、再発防止までサポート

症状を抑えるだけではなく、根本から体を立て直すことで「食事を楽しめる体」「疲れにくい体」を取り戻していただきます。


通院回数の目安

  • 軽度:食後に軽い膨満感や眠気がある程度
     → 週1回で約6回(1か月半ほど)
  • 中度:膨満感や下痢・倦怠感が生活に影響
     → 週1~2回で約12~18回(3か月ほど)
  • 重度:長期の食欲不振や体重減少、強い疲労
     → 約24~30回(3~6か月継続施術)

症状の程度によって回復のスピードは異なりますが、一人ひとりに合った計画を立てて無理なく進めます。


セルフケアのアドバイス

施術効果を高めるには、日常での工夫も大切です。

  • 温かい食事を心がける:冷たい飲み物ではなく、常温や温かいお茶を選ぶ
  • 消化の良い食材をとる:おかゆ、煮物、根菜類などを中心に
  • 甘い物や油物は控えめに
  • 十分な睡眠をとり、夜更かしを減らす
  • 軽い運動(散歩やストレッチ)で血流を促す

また、お灸によるセルフケアもおすすめです。ツボを温めることで胃腸が楽になり、体全体がポカポカして回復力が高まります。


よくある質問

Q. 施術は痛いですか?
A. 当院では細い鍼と温かいお灸を使用しており、「思ったより心地よい」と感じる方が多いです。

Q. どのくらいで効果が出ますか?
A. 軽度なら数回で変化を感じる方もいます。中度~重度の場合は3か月程度を目安に通院をおすすめしています。

Q. 生活習慣のアドバイスも受けられますか?
A. はい。体質に合った食生活やセルフケアをご提案し、改善後も良い状態を維持できるようサポートします。

Q. 忙しくても通えますか?
A. 当院は土日営業・夜21時まで対応。完全予約制で待ち時間がなく、ネット予約も24時間可能です。


まとめ

脾虚による食欲不振や膨満感、消化不良は、病院の検査で「異常なし」と言われてもつらさが続き、「もう仕方ない」と諦めてしまう方が少なくありません。

しかし、体には必ず回復する力があります。鍼灸はその力を引き出し、再び食事を楽しみ、元気に活動できる毎日へ導くお手伝いをします。

症状が長引いてつらいときは、一人で抱え込まず、ぜひご相談ください。あなたに合わせたオーダーメイドの施術で、元気な毎日を取り戻すサポートを全力でいたします。