眠っても目が覚める・寝つけない不眠でお悩みだった30代男性の症例紹介

1.患者様の悩み・施術内容

今回ご紹介するのは、3カ月前から不眠が再発した30代男性の症例です。

患者様は10年前にも不眠を経験されたことがあり、今回は3カ月前から再び眠れない状態が続いていました。具体的には、寝つきが悪い、眠っても途中で目が覚めやすい、昼寝もできないという睡眠の悩みがありました。さらに、不眠に伴うように、動悸、不安感、口の乾き、身体のだるさ、両目の乾き、物忘れのしやすさもみられていました。

不眠は、単に「睡眠時間が短い」というだけでなく、寝つけない、途中で何度も起きる、朝早く目が覚めてしまう、眠っても休んだ感じがしないといった状態が続き、日中の生活に支障が出るものを指します。日中の集中力低下、疲れやすさ、気分の不安定さなどにつながることも知られています。

当院では、まず問診で現在の睡眠の状態だけでなく、再発の経過、随伴症状、日中の過ごし方などを確認しました。そのうえで東洋医学的な見立てを行い、内熱を取り、身体を冷ます力を補うことを目的に施術を行いました。
施術では、身体が休みにくい状態を少しずつ整え、結果として自己治癒力が働きやすい状態をめざし、自然な睡眠につながるよう促す方針で進めました。

なお、ここでご紹介する内容は、あくまで一人の患者様の経過です。同じ「不眠」というお悩みでも、背景にある原因や身体の反応は人によって異なります。そのため、実際の施術内容や通院回数は、それぞれの状態に応じて変わります。


2.症状の情報

不眠の症状とは

不眠とは、眠ろうとする環境や時間があるにもかかわらず、寝つけない、眠りを保てない、朝早く目が覚めてしまう、眠りの質が悪いといった状態が続くことをいいます。単なる一時的な寝不足ではなく、そのために日中の活動に影響が出ることが問題になります。たとえば、疲労感が抜けない、集中しにくい、気分が落ち着かない、物事を覚えにくいなどの変化が出ることがあります。

今回の患者様も、寝つきの悪さと途中で目が覚めやすい状態が続き、さらに不安感、動悸、だるさ、目の乾き、物忘れしやすさといった不調を伴っていました。一般に不眠は、夜のつらさだけで終わらず、日中の心身の働きにも影響しやすいため、早めに状態を整理することが大切です。もし不眠によって仕事や家事などの日常生活に支障が出ている場合は、医療機関で原因を確認することも重要とされています。

不眠の症状原因

不眠の背景には、ひとつの原因だけでなく、複数の要因が重なっていることが少なくありません。代表的なものとしては、ストレスや不安、生活リズムの乱れ、寝る前のスマートフォンやパソコンの使用、カフェインやアルコール、寝室環境の問題などがあります。また、身体の病気やこころの不調、服用中の薬、ほかの睡眠障害が影響していることもあります。

今回の患者様については、いただいた情報の範囲では「不眠が再発した」という事実と、動悸、不安感、口や目の乾き、だるさなどの随伴症状が確認されています。ただし、これらの症状の医学的な原因を断定することはできません。そのため本症例では、原因を決めつけるのではなく、実際に現れている睡眠の状態と身体の反応を丁寧に確認しながら施術を進めました。ホームページ上では、不眠の原因はひとりで判断せず、長引く場合や症状が強い場合には、必要に応じて医療機関での相談も大切であることをお伝えしておくと、より誠実な案内になります。

不眠のときにやってはいけないこと

不眠があるときに避けたいこととして、まず挙げられるのが生活リズムの乱れです。寝る時間と起きる時間が毎日大きく変わる、長い昼寝をする、眠れないからといって早い時間から長時間ベッドにいる、寝る直前までスマートフォンやパソコンを見続けるといった行動は、かえって眠りを整えにくくすることがあります。

また、夕方以降のカフェイン、就寝前の飲酒、寝る前の重い食事も睡眠を妨げる要因として知られています。アルコールは一時的に眠気を感じても、夜中に目が覚めやすくなることがあります。さらに、「早く眠らなければ」と強く意識しすぎることも、緊張を高めてしまうことがあります。眠れない状態が続いて日常生活に支障が出るときは、我慢し続けるのではなく、早めに専門家へ相談することが勧められます。


3.治療結果と経過

この患者様には、東洋医学的な診断に基づき、内熱を取り、冷やす力を増やすことを目的として施術を継続しました。眠りにくさだけを追うのではなく、身体全体の回復しにくさにも目を向けながら、睡眠しやすい状態づくりを進めました。

経過は次の通りです。

  • 6回目後:両目の渇きが治癒
  • 7回目後:不眠が緩和し、昼寝ができるようになる。随伴症状も緩和
  • 10回目後:不安感が軽減し、寝つきが良くなる。目が覚めてもすぐに寝られるようになる
  • 12回目後:治癒

最終的に、この患者様は12回の施術で改善に至りました

今回の経過で印象的だったのは、睡眠そのものだけでなく、目の乾き、不安感、身体のだるさといった周辺の不調も段階的に軽くなっていったことです。不眠の方では、「まず少し休みやすくなる」「途中で起きても戻りやすくなる」「日中のつらさが減る」といった形で、少しずつ変化が見えてくることがあります。

また、この患者様は10年前にも不眠を経験されており、今回は再発という形で来院されました。再発した不眠では、「以前も眠れなかったからまた長引くのではないか」という不安を抱える方も少なくありません。そのような場合でも、現在の身体の状態をあらためて確認し、一つひとつの変化を追いながら進めることが大切です。


4.担当者からのメッセージ

不眠のお悩みは、周囲から見えにくく、つらさを理解してもらいにくいことがあります。
「夜に眠れないだけだから」と我慢しているうちに、日中のだるさ、不安感、集中力の低下などが重なり、心身の負担が大きくなっていくこともあります。

今回の患者様も、寝つきの悪さや途中で目が覚める状態に加え、動悸や不安感、口や目の乾き、物忘れのしやすさなど、さまざまな不調を抱えておられました。こうした状態では、単に睡眠時間だけを見るのではなく、身体全体がどのように休めなくなっているかを丁寧にみていくことが大切だと、あらためて感じた症例でした。

当院では、不眠のお悩みに対しても、いきなり施術に入るのではなく、まずお話をうかがい、現在の状態を整理することを大切にしています。そのうえで、東洋医学的な視点から身体のバランスを確認し、無理のない形で施術を進めていきます。

不眠は背景がさまざまで、すべての方が同じ経過をたどるわけではありません。だからこそ、今ある症状を決めつけず、丁寧に確認することが大切です。
「寝つきが悪い」「夜中に何度も目が覚める」「朝までぐっすり眠れない」といったお悩みが続いている方は、ひとりで抱え込まず、まずはご相談ください。

あなたの今の状態を一緒に整理しながら、少しでも安心して毎日を過ごせるよう、ていねいに対応してまいります。