50代男性のめまい|動くと悪化する不安定感と食欲低下が改善した症例

1.患者様の悩み・施術内容

50代男性の患者様が、「動くと強くなるめまい」を主訴に来院されました。症状は約6カ月前から続いており、特に体を動かした際にふらつきが強くなり、ひどいと倒れそうになる状態でした。

また、めまいに加えて以下のような症状もみられました。
・動悸や息切れ
・精神的な疲労感
・食欲の低下
・食後の腹部膨満感(お腹の張り)

日常生活にも影響が出ており、「このまま改善しないのではないか」という不安を抱えておられました。

当院では、問診と触診を丁寧に行い、身体全体の状態を確認したうえで施術を進めました。
施術では、以下の2点を中心にアプローチしました。

・内耳や脳内の循環を整えるための施術
・低下している消化機能の改善を目的とした施術

局所的な症状だけでなく、全身のバランスを整えることで、回復しやすい状態をつくることを重視しました。


2.症状の情報

・めまいとは

めまいは、自分や周囲が回転しているように感じる「回転性めまい」や、ふわふわと浮いているように感じる「浮動性めまい」などの感覚の異常を指します。これらは身体の平衡感覚を保つ機能に異常が生じた際に起こります。平衡感覚は、内耳(前庭・半規管)、視覚、筋肉や関節からの情報が脳で統合されることで保たれています。そのため、これらのどこかに不調があると、めまいとして自覚されます。また、動悸や息切れ、不安感などを伴うこともあり、日常生活の質を低下させる要因となります。

・めまいの症状原因

めまいの原因は多岐にわたり、内耳の異常(前庭機能の障害)、脳の循環不良、自律神経の乱れなどが関係するとされています。特に長期間続くめまいでは、単一の原因ではなく複数の要因が重なっているケースも少なくありません。本症例では、動作によって症状が強くなることや、動悸・息切れ・精神疲労といった症状を伴っていたことから、循環機能の低下や自律神経のバランスの乱れが関与している可能性が考えられます。また、食欲低下や腹部膨満感といった消化機能の低下もみられ、全身的な機能低下が影響していたと考えられます。

・めまいのときにやってはいけないこと

めまいがあるときには、急な体位変換や無理な運動を行うことは避ける必要があります。特に、急に立ち上がる・振り向くといった動作は症状を悪化させる可能性があります。また、強い疲労や睡眠不足、ストレスは自律神経のバランスを乱し、めまいを長引かせる要因となるため注意が必要です。さらに、食事を抜いたり不規則な生活を続けることも、体調全体の回復を遅らせる可能性があります。症状が続く場合には自己判断で放置せず、医療機関での評価を受けることが重要です。


3.治療結果と経過

施術の経過は以下の通りです。

・2回目施術後:食後のお腹の張りが軽減
・4回目施術後:食欲が増加し、腹部膨満感は消失
・5回目施術後:めまい・動悸・息切れが軽減
・7回目施術後:めまいはほぼ気にならない状態まで改善
・8回目施術後:症状は消失し、日常生活に支障がない状態へ

このように、まず消化機能の改善がみられ、その後にめまいや循環に関する症状が段階的に軽減していきました。

最終的に、8回の施術で症状は落ち着き、安定した状態となりました。

※施術の結果には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。


4.担当者からのメッセージ

めまいは「内耳だけの問題」と思われがちですが、実際には全身の状態が大きく関わっていることが少なくありません。

今回の症例でも、めまいと同時に消化機能の低下や疲労感がみられました。こうした全身の不調が重なることで、回復しにくい状態になっていたと考えられます。

当院では、問診と触診を通して身体の状態を丁寧に確認し、症状だけでなく体質や全体のバランスを整える施術を行っています。

「なかなか良くならない」「原因がはっきりしない」といったお悩みをお持ちの方も、一度ご相談ください。身体の状態を整理することで、回復への道筋が見えてくることもあります。